民間救急とはどんなサービス?
民間救急とは、緊急性が低い患者の搬送を担い、消防救急の本来の役割を支えるサービスです。
消防救急との大きな違いは、民間の事業者がサービスを提供しているところです。緊急性が低い患者の病院や社会福祉施設への搬送を担当することで、緊急性の高い患者が迅速な救急医療を受けやすくします。
民間救急サービスを提供する民間事業者は、国土交通省や所轄消防署などの認定を受けています。民間救急サービスが主に対象とするのは病気やケガ、高齢で自力で移動が困難な方となり、通院や入退院、転院などの際の介助や、冠婚葬祭や旅行、引越しなどの際の移動のサポートを行います。
なぜ民間救急が必要なのか
消防救急が出動要請を受けると、対応可能な最も近くの救急車が出動します。しかし、救急車の数は限られていますから、救急要請が集中して、周囲の救急車が出払ってしまうと、遠くの救急車が出動することになります。
一番遠くの消防署から出動となれば、平均9分のところ、30分を要すると言われています。救急車の到着に時間がかかって、助かる命が助からないという可能性が常に有ります。
救急車を利用する人の50%以上が入院を必要としない「軽症」患者であり、これらの患者は帰宅可能です。そういった「軽症」な患者の搬送を民間救急が担うことで、本当に必要な患者が迅速に救急車を利用出来る様になります。このように、救急搬送の一翼を担うことが民間救急に求められています。
民間救急と消防救急の大きな違い
民間救急は…
- 緊急性が低い患者が対象
- 医療行為を行わず、応急手当のみ
- サイレンを装備していなく、緊急走行はしない
- 病院以外も含む、依頼者が指定する場所に搬送
- 利用時間や距離に応じた料金がかかる
どの様な時に民間救急を利用すべき?
以下に該当するときは、ぜひ民間救急サービスのご利用をご検討ください
- 体調不良で、救急車を呼ぶか迷っている場合
- 身体が不自由で受診が難しい場合
- 旅行や冠婚葬祭に行きたいが、病気や身体が不自由で不安な場合
- 病院に入院していて外泊、外出が心配な場合
- 親御さんが体調不良だが、受診に付き添えない場合